0〜2歳

「食べない!」「これだけ!」
1〜2歳の食事の悩みとイヤイヤ期の向き合い方

2026.05.22

食事中の1〜2歳の子ども

昨日まで食べていたのに今日は口から出す。お気に入りのもの以外は全部「イヤ!」と手で払いのける。毎食30分以上かかる……

1〜2歳の「食べない」問題は、多くのママ・パパが頭を抱える悩みのひとつです。でも実は、この時期の食の細さや偏りは、発達上ごく自然なこと。イヤイヤ期と重なることで余計に大変に感じられますが、理由を知るとグッと気が楽になります。

1〜2歳が食べなくなる本当の理由

気質タイプ別の「食べない」パターン

今日からできる5つの対応

やりがちなNG対応

1〜2歳が「食べない」のはなぜ?

1歳を過ぎると、赤ちゃんのときのような急激な成長が落ち着きます。体が大きくなるスピードが緩やかになる分、必要なエネルギー量も自然と減ります。「食べなくなった」のではなく、「そこまで食べなくてよくなった」というのが実態です。

加えて、この時期は自我が芽生え、「自分で決めたい」気持ちが強くなります。食事も「何を食べるか」「どのくらい食べるか」を自分でコントロールしようとする行動のひとつ。「食べない」は反抗ではなく、自立への第一歩でもあるのです。

また、感覚の発達によって食感や色・見た目への敏感さが出てくるのも1〜2歳の特徴。昨日まで食べていたものを急に拒否するのは、感覚が繊細になっているサインかもしれません。

気質タイプ別 「食べない」パターン

気質によって「食べない」の理由や場面が少し違います。お子さんに当てはまるパターンを探してみてください。

感覚に敏感なタイプ(NF・SJ 寄り)― 食感・見た目が気になる

食材の見た目が変わっただけ、混ざっているだけで拒否。いつもと違うお皿や席の配置でも食べなくなることがある。「前と同じ」が保証されると安心して食べやすい。

今に集中するタイプ(SP 寄り)― 遊びの邪魔をされると食べない

食事タイムより遊びへの集中を中断されることへの反発が先に立つ。テーブルに座らせようとする段階でイヤイヤが始まることが多い。お気に入りのおかずを先に出すと気持ちが向きやすい。

自分で決めたいタイプ(NT・SP 寄り)― 「食べさせられる」のが嫌

食べる量・順番・ペースを親に決められることへの強い抵抗。「食べなさい」と押し付けるほど意地になる。小さな「選ぶ」場面を作ると乗り気になりやすい。

今日からできる5つの対応

① 量の期待値を下げる

1〜2歳の胃はこぶし1個分ほど。大人の感覚で「食べていない」と感じても、子どもにとっては十分なことが多い。完食より「何か一口でも食べた」を合格ラインにするだけで気持ちが楽になる。

② 食べるものを一つは必ず出す

「絶対食べるもの」を一品混ぜておく。全部食べなくても、その一品を口にすれば「今日も食べた」と思えるし、子どもも食卓に安心感を持ちやすい。

③ 小さな「選ぶ」を作る

「これとこれ、どっちから食べる?」「自分でスプーンに乗せてみる?」など、食事の中に子どもが自分で決める場面を作る。「やらされている」より「自分でやっている」感覚が食欲を引き出す。

④ 食事時間を決めて、引きずらない

「食べないなら下げるよ」は脅しではなく、食事のリズムをつくる声かけ。20〜30分を目安に終わりにする習慣をつけると、だらだら食いが減り、次の食事でお腹が空きやすくなる。

⑤ 食事以外での体験を増やす

一緒に買い物に行って食材を触る、野菜の皮むきを手伝ってもらう、お弁当箱に詰めてもらうなど、食べること以外での「食への関わり」が、食卓での興味につながりやすい。

やりがちなNG対応

「食べないと大きくなれないよ」と脅す

1〜2歳にはまだ「将来」のイメージが結びつかない。プレッシャーだけが残り、食事が「怖い時間」になりやすい。成長への不安は子どもには伝えず、親が信頼できる場所(かかりつけ医など)で話すのがよい。

食べるまでずっと座らせる

食事時間を強制的に長くしても食欲は戻らない。むしろ「食卓=嫌な場所」と刷り込まれてしまう。食べない日が続いても体重が増えている・機嫌が良い・遊べているなら、まず心配しなくてよい。

別メニューを作り続ける

「この子は食べないから」と専用メニューを用意し続けると、食の広がりが止まりやすい。家族と同じものを小分けして出しながら、食べなくても叱らないスタンスが長い目では効果的。

食べているときに褒め過ぎる

「えらい!すごい!」と大げさに褒め続けると、褒められることが目的になり、褒めがなくなったときに食べなくなることがある。「おいしそうに食べてるね」など食べること自体へのさりげない言葉の方が長続きしやすい。

子どもと穏やかな食卓

まとめ

1〜2歳の「食べない」は、成長ペースの変化・自我の芽生え・感覚の発達が重なった、ごく自然なことです。「もっと食べさせなければ」と焦れば焦るほど、食卓の空気が張り詰め、子どもも食べにくくなります。

まず「食べなくてもOK」と親が思える環境を作ることが、長い目で見ると一番の近道です。

気質的に感覚が敏感な子は食材の変化に慎重なだけ。自分でやりたい気持ちが強い子は「選ぶ」場面に喜ぶ。子どもの「食べない」理由を知ると、責めなくてよくなります。

お子さんの気質タイプを知ることで、
食事以外の関わり方もぐっと楽になります。

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