「去年と結果が違う気がする」「前は内向型だったのに、最近すごく活発になった」「診断結果って信じていいの?」
こどもMBTI診断を使ってくださったお父さん・お母さんから、こういう声をよくいただきます。
結論からお伝えすると、MBTIの根っこにある気質(生まれ持った傾向)は変わりません。でも、見え方が変わることはあります。その理由を知っておくと、診断結果をもっと正しく・安心して使えるようになります。
タイプの「根っこ」は変わらない
MBTIが測っているのは、その子がどちらに引き寄せられやすいかという傾向です。外からエネルギーをもらうか(E)、内側で充電するか(I)。現実を見るか(S)、可能性を見るか(N)。気持ちで判断するか(F)、論理で判断するか(T)。計画通りに動くか(J)、柔軟に動くか(P)。
この傾向は、生まれ持った気質に近いもので、成長しても大きくは変わりません。「3歳のときに内向型だった子が、小学生になって外向型になる」ことはほとんどないのです。
それでも「変わった気がする」3つの理由
① 成長による「適応力」がついた
内向型の子が友だちと楽しく遊べるようになった、というのはタイプが変わったのではなく、社会性が育ってコミュニケーションが上手になったということ。根っこは変わっていなくても、外からは「変わった」ように見える。
② 環境の変化(入園・進級・引っ越しなど)
新しい環境に入ると、どの子も一時的に「いつもと違う行動」をとりやすい。緊張して静かになっていた子が慣れてから本来の活発さを見せる、逆に慣れない場でいつもより引っ込み思案になる…どちらも一時的なもので、その子のタイプが変わったわけではない。
③ 診断時の「その日のコンディション」
子どもの診断は、観察する大人の視点や、観察した日の子どもの状態に影響を受けます。疲れているとき・機嫌の悪いとき・緊張しているときは、本来とは違う行動が出やすい。同じ子でも日によって印象が変わるのは自然なことです。
「結果が違う」と感じたときにチェックすること
リラックスしているときの姿で判断する
緊張・疲れ・環境の変化がない「いつもの状態」での行動が、その子の本来のタイプに一番近い。保育園の様子ではなく、家でくつろいでいるときの姿を基準にするとブレにくい。
「最近よく見る行動」を1週間分まとめてみる
1日の印象で判断するより、1週間のパターンを見た方が正確。「月曜は静かだったけど、金曜はすごく話しかけてた」なら、その平均がその子の傾向に近い。
境界線(どちらとも言えない)を認める
すべての子がはっきりEかIか、SかNかに分かれるわけではない。どちらの傾向も持っていてバランスがとれている子もいる。「どっちとも言える」なら、どちらの関わり方も試してみるのが一番。
タイプは「枠」ではなく「地図」
MBTIの結果は、その子を「このタイプだから〇〇」と決めつけるためのものではありません。「この子はこういう方向に引き寄せられやすい」という地図として使うものです。
地図は変わりませんが、その道をどう歩くかは成長とともに変わります。内向型でも、大人になるにつれて人前での話し方が上手になる子はたくさんいます。それはタイプが変わったのではなく、その子が自分なりに成長したということです。
「タイプが変わった?」と感じたときは、この子の新しい成長が見えたサインかもしれません。
まとめ
MBTIの根っこにある気質は、基本的には変わりません。「結果が違う気がする」ときは、成長・環境・診断時のコンディションが影響していることがほとんどです。
リラックスしているときの「いつもの姿」を基準に、1週間のパターンで見るのが一番正確です。そしてタイプは、子どもを縛る枠ではなく、関わり方を考えるヒントとして使ってください。